私たち日本人の身近なところに海があります。しかし、綺麗なところもあれば汚れてしまっている海もあります。元に戻すのはとても大変なことですが、ここで牡蠣が活きてくるのです。

1 なんで海って汚れたの?
2 一つのカキで1日に風呂桶1杯分の水を浄化
3 生態系に欠かせない牡蠣の役割

なんで海って汚れたの?

海が汚れた原因はいくつもあります。
自然海岸や干潟の減少といった海辺の改変もその一つです。日本が高度経済成長をしている頃は工場廃水が海を汚しました。土地の造成などによる山地の開発によって、大量の土砂が海へ流れ込んだこともありました。そして川を経て流れ込む家庭排水も海を汚す大きな原因となっています。

川の汚れは岸辺から眺めるだけで容易にわかります。美しい川を取り戻すには川の清掃、ポイ捨て禁止、家庭の中で汚れた食器を紙できれいにしてから洗う、無駄な水は使わないといったことを心掛けることによってかなりの効果があるといわれています。

ところが海の場合は海岸線の清掃はできたとしても、海の中までは簡単に清掃することができません。特に閉鎖性の海の場合、一度汚してしまったならば元のような海を取り戻すことは容易ではありません。

一つの牡蠣でお風呂1杯分の水を浄化

干潟が海水を浄化していることはよく知られています。
海水を浄化する上で特に重要な役目を担っているのがアサリのような二枚貝といった底生生物です。中でもカキは二枚貝のなかで干潟ではなく岩礁や護岸のコンクリート、桟橋の橋脚といったところで生育します。そしてカキもアサリ同様、水質浄化に大きく貢献しています。

カキはエサとして植物プランクトンをエラで濾しとる時、大量の海水を吸い込みます。1個のカキがエサを濾しとるために吸い込む海水の量は1時間で10~20Lといわれています。しかも24時間休むことなく海水を吸い込んでは吐き出します。つまりたった1個のカキが1日で一般家庭の浴槽のほぼ1杯分に当たる海水を濾過していることになります。カキ養殖をしている海で仮に赤潮が発生したとしても、赤潮の原因となるプランクトンもエサにしてしまいます。

生態系に欠かせない牡蠣の役割

牡蠣が密集したものを牡蠣礁と言いますが、牡蠣は非常に重要な役割を担ってています。もちろん牡蠣のクリーナーは人にとってもとてもありがたいものですが、なによりもその海にすむ生物には強い味方なのです。

例えば住処の提供。また食事も実は提供しているのです!ここら辺の話はまた今度ですね!

私たちは、そんな牡蠣のクリーナー的な存在として、蛍が戻ってくる川に戻すプロジェクトを進めるなど牡蠣でできる幅は無限大なのです。