牡蠣の歴史は非常に古く約2億3400万年前には今の形で存在していたといわれています。皆さんの身近にいる黒いやつも約3億年前なので生きた化石と言われていますよね。どっちも相当古いですよね。
今食べている牡蠣は場所によって貝の形が変わるため分類が非常に難しいようですが、現在は地質時代の牡蠣はオストレア・アレクトリオニア・エクソジラ・グリフェアという4種類の牡蠣であったといわれています。
そして残念ながら現在ではエクソジラとグリフェア・アレクトリオニア属の牡蠣は絶滅してしまい残っていませんが、エクソジラ属の中には重さ2kg以上になったと推測される貝もあったとされており、もし今も海で生きていたらものすごく食べ応えのある牡蠣にっていた…2kgは無理かな
イギリスのサフォーク州とグロスターシャ州の周辺ではグリフェア属の貝の化石がよく発見されるが、不気味に湾曲した貝の見た目から「悪魔の足指の爪」と言われ恐れられていたらしい。確かに、こんなものが落ちていたらちょっとビック知りますよね
現在私たちが主に食べている牡蠣は真牡蠣といわれていますが、これは元をたどるとカキ目というところに属しており英語ではOstreoidaと書きます。つまりは現在の真牡蠣は地質時代のオストレアからの派生生物ということですね。
現在皆さんの前に真牡蠣ばかりが出てきますが、それはなぜかというと、有史以来人間が真牡蠣を選んで食べ、養殖し、増やしてきたからなのです。
人類が大量に牡蠣を食べていたことを示す古い証拠は16万4000年前のもので、南アフリカのモーセル・ベイで発見された貝塚で、ここは現在でも牡蠣の養殖が盛んなところになっています。
牡蠣の陰に歴史あり。これからも少しずつ触れていこうと思っています。
ということで今回はここまでとさせていただきます。
参考文献 「牡蠣の歴史」