今回のメニューは

  • ホタテのうろってなに?
  • ホタテのヒモってなに?
  • ホタテのぷつぷつしている点はなに?

うろってなんだろう

うろは正式名称中腸線といわれており、一般的には私たちの日常の食生活では、カニ蟹味噌やイカのワタの部分などがこれに相当しています。食品としては美味で栄養の豊富な部分でですが、二枚貝の場合には渦鞭毛藻などの有毒植物プランクトンを摂食したときに吸収された貝毒などがここに蓄積して食中毒の原因ることがあります。

その中でもホタテでは貝毒の他にカドミウムやヒ素といった重金属の濃縮が認められることがあるため、非可食部として処理されています。


前に書いたこちらの記事も併せてご参照ください
牡蠣にはあたるがホタテにあたり辛いのはなぜか(貝毒の話②)

ヒモって良く売ってるけど何だろう?

ヒモと呼ばれる部分は、正規名称外套膜といい、貝類などの軟体動物に特有のもので、背側から広がって内蔵を包んでいる筋肉質の膜で、貝の殻の石灰質を分泌しており、殻を成長させる器官になっています。
この部分はホタテの可食部となっていますが、筋肉の膜なので、生で食べるには少々硬く、火を通してよく噛んでお食べください。
売っているひももすぐには噛みきれずにじっくりと味わいますよね!

外套膜について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
牡蠣の殻はどうやって大きくなっているのか

ひもをよく見ると黒い点があるけどなに?

実はこの点はホタテの目なのです。2枚貝でも目があるというのは大変珍しいのです。
目というと何となく人間の目を想像してしまいますが、映像をとらえるのではなく、光の明暗を感じ取る程度と言われていますが、視野は1つの100度くらいあり、それが60個ほど並んでいるといわれていて、光の明暗を通じてヒトデや魚から逃げることをしているようです。
画像が貴重で、勝手にここに張っていいのかわからないので、興味のある方は
こちら※想像しているホタテとは恐らく違いますので十分ご注意ください。
をご参照ください。

さてさらっとホタテが外敵から逃げると書きましたが、ホタテはどうやって逃げるんでしょうか?そして、なぜ目があるのか、この疑問にはまた別の機会に記事を書いてみようと思ていますのでご期待ください。