1.牡蠣の食事って?
牡蠣はとても美味しいですが、牡蠣は一体どのように食事をしているのでしょうか?
書きを開けると写真のようになっています。赤い丸の場所は実はエラなのです。
魚のエラは美味しくないですが、牡蠣のエラは普通に食べられるので、意識したことはなかったのですよね!
海水を吸収して吐き出す際にエラで植物性プランクトンを濾し取って牡蠣は栄養としています。
つまり牡蠣は育った海の栄養をそのまま吸収しているということですので、栄養が豊富な海では美味しい牡蠣が取れるということになります。
2.牡蠣の驚くべき浄水機能
それでは牡蠣は一日にどれくらいの海水を吸収するのでしょうか?
一説によると1時間に24㍑。一日に200㍑〜400㍑もの海水を体内に通過させて食事をしています。240㍑とは一体どれくらいかというと家庭用の浴槽(2人用)が250〜300㍑なので牡蠣1個で毎日浴槽の水を取り込むことになります。
1日は24時間あるので、海水を取り入れているような気がしますが、牡蠣も夜は寝るのでしょうかね。今後の研究課題にしてみたいと思います。
牡蠣の養殖をしているようなきれいなプランクトンが豊富な海であれば牡蠣はその豊富な栄養を含んで成長していきますが、牡蠣を濁った汚い海に入れるとどうなるでしょうか?
実は牡蠣はその体内を通過させることで食事をしているのですが、植物性プランクトンだけでではなく、海中に含まれている不純物も一緒にエラでこしとっています。
牡蠣はその生息している場所の海水を浄化する力を持っているのです。
実はその浄化作用を利用して、葛西臨海公園では泳げなかった海で海水浴ができるまでになりました。
しかし、牡蠣はその浄化作用の高さから、「あたる」ことがあり、特に河口近くに生息している牡蠣や浄化用に養殖されている牡蠣は大変危険ですので食べないようにしてください。
3.更にすごい牡蠣の浄化作用
牡蠣は食事をするときに一緒に海水を浄化するということはお伝えしましたが、実は牡蠣の殻にも真水を浄化させる作用があるの です。
牡蠣の殻は表面がごつごつしているのでそこに微生物が繁殖しやすく、また炭酸カルシウムが汚れを吸着しやすい物質であるため、水を浄化させるといわれています。(炭酸カルシウムは酸性のみずを中和させるとも言われています。)
しかし問題もあります。貝のは海水にいるために真水を浄化するするために使うには塩分を含んでいてはいけないので、使用できるようになるまで1年間ほど雨ざらしにして塩抜きや表面についた海の微生物を取り除く必要があるのです。
これらの欠点を補うためにカキ殻を砕いて粘土と混ぜて焼き固めたものなどに加工しそれを沈めることで水質浄化実験を行なっているところもあるようです。
牡蠣は食べて美味しいだけではなく、様々なところで活躍しているんですね