誰しも三陸海岸またはリアス式海岸という言葉を幼い頃に聞いたのではないでしょうか。海鮮では、三陸産の海産物、食べ物を都内でもよく見るようになりました。物流の発展を昔を振り返るとしみじみと感じられますね。
今回は、物流の発展もあり都内で多くの方に好まれて食べられている三陸産の海産物がなぜ人気なのかその理由についてまとめてみようと思います。
1 海で美味しい食べ物が育つ条件
2 三陸の魅力
3 各地の名産品
1 海で美味しい食べ物が育つ条件
まず初めに言いたいのは、これが一番というものはありません。水温が冷たければ、魚は脂が乗りやすいですし、温水であれば、魚も人同様活発に活動し食事もたくさんします。
そんな中でも、間違いないのは2つあります。
それは、「潮」と「プランクトン」です。
黒潮と親潮(千島海流)の関係
簡単に言えば、寒流と暖流の違いです。寒流(かんりゅう、cold current)は、高緯度から低緯度へ向けて流れる海流のことをいい、暖流(だんりゅう、warm current)とは、低緯度から高緯度へ向けて流れる海流のことをいいます。
親潮=寒流
黒潮=暖流
日本南岸は夏に非常に湿度が高くなるが、これは南東から吹く風が、温かい黒潮上を通過してくるときに、水蒸気を大量に取り込むことが原因である。一方、冬は季節風の北西風が吹くので、黒潮の暖気によりそれほど気温が上がるわけではないが、山脈により雪雲を遮断するため、関東以西の太平洋側地域では晴天が多く比較的温暖な地域が多い。
他方、日本海には黒潮の分流である暖流の対馬海流が流れ込んでいるが、大陸から吹き出す寒気がこの暖流の上を渡るときに雲が形成され、冬季の豪雪と年間を通じての気温低下、日照時間の減少が見られる(日本海側気候)。また北海道や東北地方の太平洋側では、夏に寒流である親潮の上を吹き渡ってくるやませの影響で、冷害が発生することがある。
そして潮が流れることで発生するのが魚の食事となる「プランクトン」です。
プランクトンって?
簡単にいうと、小さな魚が食べる生き物です。
プランクトンとは、水中で浮かんだまま生活している小さな生き物です。光合成をする植物性プランクトンと、その植物性プランクトンを食べて生きている動物性プランクトンがいます。
このプランクトンが、魚たちにはとっても大切なエサの役割を果たしています。魚のうち、直接プランクトンを食べるのは
(1)生まれてからすぐのうまく泳げない子供の時期の魚
(2)エラでプランクトンをろ過して食べるような種類の魚(代表的なものとしてはイワシ・サンマなどです)に限られます。
また、オキアミなどのちょっと大きめのプランクトンはいろいろな魚のエサになります。ですから、こうしたプランクトンがたくさん海にいないと、みなさんが食べるイワシやアジをはじめとした魚が育たなくなって、私たちは魚を食べることが出来なくなるわけです。
京都府漁業協同組合
2 三陸の魅力
世界有数の漁場として知られる三陸沖は、魚を求めて日本各地から漁船が集まってきます。また、三陸沿岸ではウニ、牡蠣、アワビ、ワカメなどの漁も盛んに行われています。なぜこんなにも漁船が集まるのでしょうか。
主に岩手県と宮城県では、リアス式海岸と隆起海岸があります。
岬と入り江が入り組んだ複雑な地形のリアス海岸であり、天然の良港として活用され、養殖などの漁業が営まれています。一方で、断崖が連なる隆起海岸になっており、地形を活かした沿岸漁業が営まれています。
漁場の形成には、海流が大きく関係しています。北から流れてくる親潮は、北海道と三陸の沖合いに達します。南から流れてきた親潮は栄養分に富んだ海流で、海洋生物を育みます。三陸沖で、南から流れてくる暖流の黒潮とぶつかると、冷たい親潮の豊富な栄養が黒潮に温められて植物プランクトンが爆発的に増え、それを餌とする動物プランクトンが集まってきます。その動物プランクトンを狙って小魚が集まり、さらにその小魚を餌とするサンマ、カツオ、サバなどが集まるのです。こうして、三陸沖の海の地形と海流の働きが、世界的にも希少な漁場を形成しているのです。
3 各地の名産品
三陸の定義は、「三陸沖」、「三陸海岸」など言い方により範囲も少しずつ変わってきますので、今回は、青森県、岩手県、宮城県の名産について紹介していきます。
青森県
三沢市では昼間操業して夕方水揚げする「三沢産昼イカ」が有名です。
ホッキ(北寄)貝は八戸・三沢のものが逸品とさレています。
ほかにも大間マグロや横浜なまこなども有名です。
岩手県
まずは言わずもがなですが、NHKテレビで有名になった「あまちゃん」ででてきたウニ、そして全国の30%を生産している日本一のワカメがあります。
他にも三陸沖は日本有数のサンマの漁場。
宮古のサンマ、県の魚にも指定されている南部サケ、
前浜のスルメイカ、冬の味覚ドンコが有名です。
岩手県は養殖のホヤやカキ、アワビ、ワカメの日本屈指の生産地
宮城県
気仙沼はフカヒレが有名で、サメの水揚げ量は日本一。
宮城県石巻市は全国3位の水揚げ量を誇り、生ガツオの漁獲量も1、2を争うほど。
養殖銀ザケは全国の約9割を占め、「伊達の銀」のブランド名をもつ。
そのほか牡鹿のカキや大粒で人気の山元町産ホッキ貝をはじめ、ホタテ、アワビ、ノリ、ワカメなどの養殖が盛んです。
さいごに…
三陸のリアス式海岸などは、地形にも恵まれ、海域にも恵まれ様々な魚介を収穫することができます。一方で、東日本大震災の時には、リアス式海岸だったために津波の高さが高くなりました。
あなたがいつも当たり前のように食べる魚介は、多くの漁師さんが日々危険と隣り合わせにしながら、手作業で届けているのです。
onokuruはそんな新鮮で旨味たっぷりの食材を食卓に届け、様々な作り方を提供していきます。
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