1 美味しい魚が家庭に届くまでの一般的な流れ
2 産直とは?
3 ONOKURUが大切にしている考え方
1 美味しい魚が家庭に届くまでの一般的な流れ
まず水産物流通の特徴は、生産地と消費地の両方に卸市場があることです。なぜかというと、魚や貝類は傷みやすいなどの理由から、より新鮮な食材を消費者に届けるための仕組みとして出来上がっています。
生産地と消費地の卸市場の違いとは
地方卸売市場(産地市場)というのは、水揚げする場所に市場があるような感じです。産地市場では、セリが今でも主役です。
産地の小売りに卸すよりも、中央卸売市場(消費地市場)の方が値がつくものは、そちらに送られる。
地方卸売市場には、地域の台所としての役割と、他の地域へ送る魚を選別する機能がある。
生産地の卸市場は、生産者から水産物の販売を委託されると、魚の鮮度や大きさなどを判断して値段や売り先を決めます。ここでその時期ごとにそのまま販売するか冷凍用にするかを振り分けする機能も果たしています。
中央卸売市場(消費地市場)は、水産物 だけで34市場(29都市)あります。※平成29年度末時点。
生産者から消費者に届くまでの流れ
①生産者が海に出て漁をすることで水産物の水揚げがされます。
②加工・冷蔵業者または生産地の卸売市場に生産者が送ります。
③商社に集約されます。
場合によっては生産地の卸売市場から直接中央卸売市場に届けられる場合もあります。
④消費者が買う小売店やスーパーマーケットに陳列されます。
⑤消費者の元に届きます。
2 産直とは?
そもそも産直ってどういう意味なんでしょうか?
それは ” 産地直送 ” という意味です。
産直という言葉は近年聞く言葉だと思います。それは世の中の流通の発達によることが起因しています。これまでは、ネットも発達しておらず消費者が何を求めているのかすぐに把握できる手段も乏しく、商品を届けるにしても時間がかかりすぎてしまうため、加工などの技術を発達させるしかできなかったのです。
しかし、今は欲しいと思ったタイミングで、ネットで予約をし、生産者は求めれる量を収穫して配送することができます。
データでもはっきりしてきています。
現在は産直取引、直売所、ネット販売など卸売市場を経由しない物品の増加により、卸売市場を経由している生鮮食料品の割合は、ピーク時に比べ減少しています。 それに伴い、中央卸売市場の市場数及び卸売業者数も減少しています。
グラフにもまとめましたが、卸売市場経由の比率も昔と比べると大幅に減少し、市場数もどんどん減少しています。
逆に消費者からすれば、いい商品がこれまで以上に簡単に手に入る環境ができたのです。
3 ONOKURUが大切にしている考え方
ONOKURUでは、産直に拘っています。
インターネットが普及した今の世の中ではその日に取れた魚介をその日の晩ご飯に食べることもできます。そして魚や貝類を収穫した漁師さんから直接仕入れることができることが産直の魅力なのです。顔の見える生産者から話せる生産者になるのです。
第一次産業の方は、これまで組合への保険や出荷への規定等により型落ちの商品を出荷できないなどもったいない消費があったものを産直では全て解決できるのです。そして消費者としては、品質が良く、相場と同じ、もしくは安く購入も可能なのです。
onokuruは生産者と消費者をつなげ、その流れを社会にも還元していくことを考えています。
家庭で貝類を食べた方は多くいると思いますが、食べた後の貝殻はいつもどうされていますか?
これまでの当たり前は ” 当然捨てる ” だったかと思います。
私たちは違う考えを持っています。
それは ” 再活用 ” です。
どういうことかとういうと、貝殻は、元々石灰ですので粉砕することで肥料にもセメントにも学校のライン引きやチョークにも活用が可能です。
つまり、生産者にとっても消費者にとっても社会にとってもすべての人が幸せになれる流通を新しくつくることを最も大切な考えとしています。
少しずつでもたくさんの方にこの気持ちが届くことを願います。