前回の記事でちょっとした疑問に思ったことを早速調べていきたいと思います。
それは

「あたる」

という漢字についてです。

大体のサイトは「牡蠣にあたる」と平仮名で書いてあるのですがこれを見てもらいたい。

中毒⇒あたる「フグの毒に中る」
と書いてあります。常用漢字外なので習ったことはなかったのですが、かなりの衝撃を受けました。(そもそも読めなかった)
なんで「当たる」ではなく「中る」なのか。
そこで2つの漢字について調べてみました(goo漢字辞典調べ)

「当」
①あたる。あてる。あてはまる。 ②あたりまえ。道理にかなう。 ③わりあてる。うけもつ。 ④この。その。さしあたっての。 ⑤まさに…べし。

「中」
①まんなか。 ②ある範囲のうちがわ。なかがわ。 ③なかほど。三つに分けた二番目。 ④あいだ。二者のあいだ。 ⑤かたよらない。 ⑥あたる。あてる。 ⑦ひとびと。仲間うち。 ⑧ずっと。その間ずっと。すべて。

いまいちピンと来ないかもしれませんが「中」のほうに注目していただきたい。
「真ん中」、「内側」、「中ほど」、「間」といったように中側を表しているように感じませんか?

事実「中」は軍の中央に立てる旗からできたという説や、「物の真ん中に一本通す」を意味しているという説があるように、内側を強く意識した漢字なのです。

食中毒 ⇒ 食の毒に中る(食事の毒が内側に入ってきたイメージ)

というように使ったのではないかと考えてみました。
確かにそう考える的中も的の内側にあたっていますし、命中も物の内側、「中」がつく熟語は内側にあるものが多そうですよね。

因みに「当たる」は外側からぶつかってくるようなことに使われることが多いようです。

漢字が別である以上別の用途があるはずなのですが、専門家ではないので推測することしかできませんでした。
あくまでも個人的な考えでまとめていますので、チャンスがあればちんと漢字の専門家に聞いてみようと思っています。

ところで賢明な方はお気づきでしょうが、最初の画像をよく見ると
「あたる」⇒ 中毒 とかいてあり、現在の日本では「中る」が常用外となっているため、正解は漢字ではなく「牡蠣にあたる」と平仮名で書くことなんですよね。

お後もよろしいようで。