1 めかぶって身体にいいの?
2 今の日本の現状
3 企業と大学の共同研究
結果

めかぶって身体にいいの?

めかぶは近年テレビでも取り上げられているように栄養を補うために意欲的に食べる方が増えています。具体的には、「免疫力」「デトックス効果」「新陳代謝」「骨生成」などと言われています。

(1)「免疫力」を高めるフコイダン

めかぶに含まれる栄養成分の代表格が「フコイダン」です。フコイダンには、細胞を活性化させ、風邪やインフルエンザなどの菌に対しての「免疫力」を高める効果があると言われています。また、フコイダンは毛母細胞(もうぼさいぼう)を活性化させるため「発毛の新陳代謝」を促し、健康で美しい髪を作る効果があると言われています。

(2)「デトックス効果」のアルギン酸

めかぶに含まれる「アルギン酸」には、胃腸の調子を整え、便を柔らかくし、排便を促す効果があると言われています。

(3)「新陳代謝」を活発にするヨウ素と「骨」を形成するカルシウム

めかぶに含まれるヨウ素は基礎代謝を促し、細胞の新陳代謝を活発にします。そのため、成長期には「発育を促進する働き」があると言われています。また、カルシウムも多く含まれているため「骨の形成」や「骨粗鬆症の予防」に効果的と言われています。

今の日本の現状

現在、糖尿病などの生活習慣病の増加に伴い、国民医療費は増大しています。糖尿病が強く疑われる者は平成28年で1,000万人を超えている現状がございます。

 平成29年度(2017)の国民医療費は43兆710億円で、前年度の42兆1,381億円に比べ9,329億円、2.2%の増加という結果になりました。人口一人当たりの国民医療費は33万9,900円、前年度の33万2,000円に比べ2.4%の増加となりました。

一般社団法人日本生活習慣予防協会

企業と大学の共同研究結果

海藻メーカーのカネリョウ海藻株式会社と和洋女子大学 家政学部 健康栄養学科の多賀 昌樹 准教授と共同で、健常成人女性を対象したヒト試験において、ワカメのひだ状の胞子葉であるめかぶの先食べが食後高血糖を抑えること、しかもその効果は同量のキャベツを先に食べた時よりも遥かに強いことを明らかにしました。詳しいデータはこちらに図があります。

メカブ群では食後30分、60分で、白飯のみと比較して、血糖値の上昇を抑える傾向がみられました。また、食後60分ではキャベツ群と比較してもメカブ群は低値でした(図1)。

血糖上昇曲線下面積(AUC)についても、メカブ群は他の2群に比べて有意に低い値でした(図2)。

メカブ1食分(40g)を白飯の前にツルっと食べるだけで食後の血糖値が抑制され、食後の血糖コントロールを改善することが示唆されました。カネリョウ海藻では海藻の新しい食べ方として “食べる前に海藻を食べる”、「めかぶファースト(シーベジタブルファースト)」の実践を提唱します。

食後血糖値を上げない「めかぶファースト(R)(シーベジタブルファースト(R))」を共同研究にて発表