ということわざがあることはご存知でしょうか?
すべての道はローマに通ずとは、目的までの手段や方法は、何通りもあることのたとえ。また、一つの道理はあらゆることに適用されるというたとえ。
なのですが、ローマ帝国時代は本当にすべての道はローマに通じていました。
ローマ軍は1日に24kmくらいの速さで進軍していたといわれています。つまりどういうことかというと、行軍した先にで駐留するためには食料が必要だということ。
その食料を運ぶために道が必要であったであろうということです。
そしてその道はいずれローマに通じていました。
なんでこんなこと書いているのか自分でもよくわからないのですが、書きたいことはこの先にあります。
実はこの道を通ってあるものがローマ帝国の中を輸送されていました。
それは何かというと
牡蠣
です。
ローマ人は非常に牡蠣が好きなことで有名なのですが、牡蠣を食べ分けていたという話が多く残っています。
イギリスのテムズ河の河口で取れた牡蠣がとてもおいしいので、10日かけて船で運んだとか、クロアチアで取れた牡蠣が美味しいなどなど、挙げればきりがありません。
そして、それは兵士も同じで、ローマ兵は牡蠣を好んで食べていたようです。
しかもなんとそれはヨーロッパの内部にも運ばれていたようです。
例えばドイツやスイスの古代ローマの衛兵詰め所あとからは牡蠣を食べていた痕跡が発掘される。
しかしどうやって運ばれていたのかはよくわかっていないようであるが、恐らくは冬場に氷詰めして、ローマへ通じる道を馬車をひた走られて運んでいたのであろう。
商船に乗せて近くまで運んでいたという仮説もあるようである。
すべての道が通じていたからこそ、古代ローマ人は内陸にいても生で牡蠣を食べることができたのであろう。
「全ての道はローマに通ず」ということわざから、ローマ帝国の物流について想像してみました。