長い間取り上げられ続けている環境問題。その中でも海洋プラスチックの問題について今回はまとめていきます。

1 2050年の予測〜海洋プラスチックによって〜もたらされること〜
2 そもそも海洋プラスチックとはなに?
3 海洋プラスチックの現状は?

2050年の予測〜海洋プラスチックによって〜もたらされること〜

世界の海に漂うプラスチックごみの量は、各国が相当に積極的なリサイクル政策を導入しない限り、2050年までに魚の量を上回ると警鐘を鳴らす報告書が19日、スイス・ダボス(ダボス会議)で発表されました。

yoshitoyさんによる写真ACからの写真 

 報告書は、単独ヨット世界一周航海で知られる英国人エレン・マッカーサー氏が循環型経済を提唱して立ち上げた「エレン・マッカーサー財団」が、世界の政財界の有力者が集う「世界経済フォーラム(WEF)」年次総会(ダボス会議)に合わせて発表したものです。

 同財団がマッキンゼー・ビジネス環境センターの協力で行った世界規模の調査によると、プラスチック製容器包装の実に95%が1回使用されただけで廃棄されており、その経済的損失は年間800億~1200億ドル(約9兆~14兆円)に上るといいます。

2015年には、世界中で年間4億700万トンものプラスチックが生産されています。
このうち海洋に投棄されるプラスチックごみの量は、少なくとも年間800万トン。1分間にごみ収集車1台分のプラスチックごみが海に流出している計算になるという。「このまま何の対策もとらなければ、2030年には毎分ごみ収集車2台分、2050年には同4台分に増える」と報告書は予測しています。

 さらに報告書は「現状が続くならば、海洋に漂うプラスチックごみの量は2025年までに魚3トンにつき1トンの比率にまで増え、2050年には魚の数を上回る」と警告している。

そもそも海洋プラスチックとはなに?

海洋プラスチックって名前は知っていても何かよくわからないといった声を聞きました。そもそも海洋プラスチックとはなんなのでしょうか?

海洋プラスチックとは、海に流れているプラスチックのことを言います。そのままですね。

プラスチックは、手軽で耐久性に富み、安価に生産できることから、製品そのものだけでなく、ビニールや発泡スチロールなどの包装や梱包、緩衝材、ケースなどにも幅広く使われています。

しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。手軽に使える分、手軽に捨てられてしまう、そうした面もあるといえます。

そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。
プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。

海洋プラスチック問題の現状は?

現状、ゴミはどれほど出ているのでしょうか?

年800万トンのゴミはジャンボジェット機50000機と同等

日本では1日あたり14トンのゴミを出しています。日本全国民の1日のゴミの量でも到底800万トンには達しません。

日本の1日あたりのゴミの量は14トン(2005年データ参考)

これだけの量が、毎年海に流れているのです。
この問題が、海洋生物を苦しめ回り回って人体にも害を与えることも考えられています。

最後に、、、

今回は、海洋プラスチックについてまずは知ってもらいたいと思ってまとめました。
一人一人がプラスチックを使わないようにすることや、海のゴミを見つけたら拾う、再生可能資源を扱う商品選びをするなど意識を変えて行かなくてはいけません。

ぜひ少しでもこの問題に対して意識を向けてもらえればと思います。